2019年10月04日
令和元年第39週(9月23日~9月29)
【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 減少続く」
第39週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,207例であり、前週比11.7%減であった。
定点あたり報告数の第1位はRSウイルス感染症で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、伝染性紅斑の順で、定点あたり報告数はそれぞれ3.85、2.86、1.44、0.85、0.61であった。
RSウイルス感染症は前週比9%減の755例で、大阪市北部6.62、南河内6.06、大阪市西部5.67、堺市5.42、北河内5.00である。
感染性胃腸炎は18%減の560例で、南河内4.63、中河内4.30、泉州3.60であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、ほぼ同数の282例で、南河内2.06、中河内2.05、北河内1.89である。
手足口病は31%減の166例で、南河内1.75、北河内1.15、大阪市北部1.31であった。
伝染性紅斑は22%増の120例で、泉州1.55、中河内0.80、大阪市北部0.77である。
インフルエンザは22%減の90例で、定点あたり報告数は0.30であった。北河内0.86、大阪市西部0.57、豊能0.38で、今後の動向に注意を要する。
【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症
」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。
有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年10月3日更新)