2021年12月03日
2021年 第47週(11月22日~11月28日)
~感染性胃腸炎~
手洗いの励行、排泄物の適切な処理が重要
【定点把握感染症】
「感染性胃腸炎 増加続く」
第47週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は 2,053例であり、前週比 3.0%減であった。
報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、手足口病、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しんの順で前週と変わりはなく、定点あたり報告数はそれぞれ 5.36、3.37、0.62、0.31、0.30である。
感染性胃腸炎は前週比 15%増の1,055例で、大阪市南部8.11、大阪市北部7.00、南河内6.69、北河内6.65、三島6.19であった。
手足口病は17%減の663例で、南河内5.63、大阪市南部5.50、中河内5.30の3ブロックが警報レベル基準値5を超えている。
ヘルパンギーナは26%減の123例で、南河内1.25、泉州1.15、大阪市北部0.86であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は6%減の62例で、中河内1.30、泉州0.50、南河内0.31である。
~バンコマイシン耐性腸球菌感染症~
2020年の大阪府の報告数は、22例であった。
【全数把握感染症】
「バンコマイシン耐性腸球菌感染症」
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)は、バンコマイシンに耐性を獲得した腸球菌である。
術後患者や感染防御機能の低下した患者では腹膜炎、術創感染症、肺炎、敗血症などの感染症を引き起こす場合があるため、集中治療室や外科治療ユニットなど易感染者を治療する部門で問題となっており、臨床的、疫学的に重要な薬剤耐性菌である。
VREによる術創感染症や腹膜炎などの治療は、抗菌薬の投与とともに感染巣の洗浄やドレナージなどを適宜組み合わせて行う。
感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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バンコマイシン耐性腸球菌感染症(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和3年12月2日更新)