2023年03月31日
2023(令和5)年 第12週
(3月20日~3月26日)
~感染症予防の基本~
咳エチケット、手洗いが重要
【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 増加続く」
第12週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,342例であり、前週比8.0%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、突発性発しんの順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 4.74、0.96、0.51、0.22、0.20である。
感染性胃腸炎は前週比16%減の925例で、南河内7.88、堺市6.44、大阪市西部5.70、泉州5.55、中河内4.65であった。
RSウイルス感染症は55%増の188例で、大阪市北部2.43、大阪市西部2.00、北河内1.08である。府内全ブロックで大阪府における流行期入りの目安0.4を超えた。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 20%減の99例で、大阪市北部1.07、大阪市南部1.06、豊能0.57である。
咽頭結膜熱は40%増の42例で、三島0.65、堺市0.44、中河内0.30であった。
インフルエンザは38%減の958例で、定点あたり報告数は3.21である。
南河内5.46、北河内3.55、泉州3.52、大阪市北部3.45、大阪市西部3.33であった。
~サル痘(mpox)~
2023年全国で増加傾向にあり、第11週に大阪府で初めて報告された
【全数把握感染症】
「サル痘(mpox)」
サル痘(mpox)は、サル痘ウイルス(Monkeypoxvirus)による急性発しん性疾患である。
(i)主に感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液に触れた場合(性的接触を含む)、(ii)患者と近くで対面し、飛沫に長時間さらされた場合、(iii)患者が使用した寝具等に触れた場合等により感染する。
人々が長期間、頻繁に密接に接触する集会は、サル痘の感染リスクを助長する可能性があり、集会参加者や主催者へ向けた感染拡大防止の注意喚起や啓発活動を積極的に実施することが重要である。
2022年1月1日以降、2023年3月13日までに世界の110の国と地域から86,496例が報告されている。
日本国内では2023年3月28日現在、80例報告されており、全て男性の症例である。
大阪府で第11週に2例、第12週に5例が報告された。
サル痘(mpox)の多国間への感染の拡がりについて大阪府感染症 情報センター
サル痘について 厚生労働省
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年3月30日更新)