2023年07月28日

2023(令和5)年 第29週
(7月17日~7月23日)

~新型コロナウイルス感染症~
咳エチケット、手洗い、マスクの着用、ワクチン接種が重要

【定点把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症 引き続き増加」
 第29週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,215例であり、前週比18.6%減であった。
定点あたり報告数の第1位はヘルパンギーナで以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、RSウイルス感染症の順で、定点あたり報告数はそれぞれ3.11、2.68、1.93、1.47、1.46である。
 ヘルパンギーナは前週比35%減の604例で、北河内4.76、中河内4.33、堺市4.00、大阪市北部3.36、泉州3.14であった。
 感染性胃腸炎は16%減の520例で、南河内5.20、中河内4.39、三島3.69である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は11%減の375例で、大阪市南部3.28、南河内2.67、中河内2.61であった。
 咽頭結膜熱は31%増の285例で、大阪市南部3.61、大阪市東部2.27、南河内1.73である。
 RSウイルス感染症は12%減の284例で、南河内3.33、大阪市北部2.93、泉州1.52であった。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は前週比33%増の4,028例で、定点あたり報告数は13.56である。
南河内17.04、堺市16.10、泉州15.06、大阪市北部14.40、北河内14.20であった。
第20週以降10週連続で増加が続いている。
年齢別では、第1位は10-19歳で20%を占めている。
60歳以上の割合は20%であった。

~腸管出血性大腸菌感染症~
食肉・食材の十分な加熱処理、調理器具の十分な洗浄や手洗いの励行などにより、食中毒や感染拡大の予防を徹底することが重要です。

【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。
有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。
初夏~初秋は腸管出血性大腸菌感染症の報告が増加することから、十分注意が必要です。

腸管出血性大腸菌感染症(大阪健康安全基盤研究所)
腸管出血性大腸菌感染症とは(国立感染症研究所)

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年7月27日更新)