2024年03月08日
2024(令和6)年 第9週
(2月26日~3月3日)
~RSウイルス感染症~
咳エチケット、手洗いが重要
【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 増加続く」
第9週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,271例であり、前週比7.4%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、手足口病、流行性角結膜炎の順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.92、3.06、1.02、0.48、0.44である。
感染性胃腸炎は前週比5%増の1,173例で、南河内8.13、三島8.12、大阪市南部7.39、中河内6.90、北河内6.12であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は2%増の606例で、大阪市南部5.28、堺市4.26、北河内3.76である。
RSウイルス感染症は53%増の201例で、大阪市北部2.00、北河内・南河内1.44であった。
2週連続で増加しており、9ブロックで前週を上回った。
今後の動向に注意が必要である。
手足口病は14%減の96例で、泉州1.33、中河内0.95、大阪市南部0.78であった。
流行性角結膜炎は44%増の23例で、南河内1.25、大阪市東部1.17、泉州0.67である。
インフルエンザは33%減の2,747例で、定点あたり報告数は8.95であった。
南河内14.58、大阪市西部11.67、大阪市北部11.60、中河内10.74、堺市9.55である。
2月のウイルス検出状況では、AH1pdmが5%、AH3が21%、B型ビクトリア系統が74%を占めている。
新型コロナウイルス感染症は5%減の1,470例で定点あたり報告数は4.79であった。
大阪市北部6.45、堺市5.69、大阪市東部5.64、大阪市南部5.30、泉州5.09である。
4週連続で減少した。
~麻しん~
ワクチンで予防可能な感染症です。
2024年第8週での全国の年間累積感染者数は2例です
【全数把握感染症】
「麻しん」
麻しん(はしか)は麻しんウイルスによって引き起こされる発熱を伴う発しん性疾患で、感染すると高熱と結膜炎などの症状と、全身性の発しんが出現する。
潜伏期間は1-2週間である。
強い感染力(一人の患者が12~18人に感染伝播)のため、麻しん発生時には早期の診断と感染拡大に対する措置が重要となる。
2015年3月、日本は麻しん排除国に認定されている。
しかし、現在でもアジア、アフリカやヨーロッパ諸国で麻しんが流行している。
症状(発熱、せき、鼻水、眼球結膜の充血、発しん等)があり、1)1か月以内に麻しん患者と接触していた場合、2)麻しん流行国(主にアジア及びアフリカ諸国)に最近の旅行歴がある場合、麻しんを疑い、感染拡大を防止するため、医療機関を早期に受診する。
受診に際し、医療機関に事前連絡し、麻しん疑いを伝え、指示に従うことが重要である。
麻しんはワクチン(1歳以上で2回)で予防可能な感染症であり、接種の徹底が予防や感染拡大の防止に重要である。
麻しん情報(大阪府感染症情報センター)
麻疹とは(国立感染症研究所)
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和6年3月7日更新)