2024年03月29日

2024(令和6)年 第12週
(3月18日~3月24日)

~RSウイルス感染症~
咳エチケット、手洗いが重要

【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 増加続く」
 第12週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,284例であり、前週比7.7%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、手足口病の順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.08、3.08、2.23、0.36、0.35である。
 感染性胃腸炎は前週比16%減の1,005例で、三島8.18、北河内6.12、大阪市北部5.93、中河内5.75、泉州5.38であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は7%減の609例で、北河内・大阪市南部4.00、堺市3.79である。
 RSウイルス感染症は21%増の441例で、大阪市北部3.71、南河内3.25、北河内3.24であった。
7週連続で増加している。
 咽頭結膜熱は1%減の71例で、南河内1.06、泉州0.86、大阪市北部0.57である。
 手足口病は34%減の69例で、泉州0.67、南河内0.56、三島0.53であった。

 インフルエンザは23%減の1,539例で、定点あたり報告数は5.01である。
三島6.26、南河内6.21、大阪市西部6.13、堺市5.86、豊能5.38であり、7週連続で減少している。
 新型コロナウイルス感染症は7%減の1,101例で、定点あたり報告数は3.59であった。
堺市4.69、泉州4.35、南河内4.29、豊能4.22、大阪市北部3.65であり、7週連続で減少している。

~梅毒~
大阪府における梅毒累計報告数は昨年同時期についで多く、 全国では2021年7,873例、2022年13,226例、2023年度14,906例と増加している

【全数把握感染症】
「梅毒」
 全国の梅毒の年間報告数は、2020年5,867例、2021年7,978例、2022年13,226例、2023年は過去最高の14,906例と増加している。
大阪府においても、2023年は2,019例で現行の集計方法で過去最高の年間報告数であった。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。

梅毒とは(国立感染症研究所)
梅毒(大阪府感染症情報センター)

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和6年3月28日更新)