2022年01月14日

2022年 第1週(1月3日~1月9日)

~新しい生活様式の実践~
手洗い、マスク着用、身体的距離の確保、密閉・密集・密接の回避が重要

【定点把握感染症】
「インフルエンザは少ない状態が続いている」
 第1週は年始のため医療機関の診療実日数の減少を考慮する必要がある。2022年第1週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,399例であり、前週比14.4%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しん、咽頭結膜熱の順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ5.66、0.31、0.27、0.24、0.22である。
 感染性胃腸炎は前週比15%増の1,116例で、南河内9.69、大阪市西部9.20、中河内7.10、大阪市北部6.57、北河内6.19であった。
 RSウイルス感染症は前週と増減なしの61例で、大阪市北部1.36、南河内・大阪市東部0.50である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比125%増の54例で、中河内0.85、大阪市南部0.42、北河内・南河内0.38であった。
 咽頭結膜熱は前週比72%増の43例で、大阪市西部0.60、泉州0.45、南河内0.31である。
 インフルエンザは4例、定点あたり報告数は0.01と少ない状態が続いている。

~新型コロナウイルス感染症~
基本的な予防の徹底を(マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避)

【全数把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症」
 第1週の新型コロナウイルス感染症の週あたり新規陽性者報告数は3,390名であり、前週より892%増加した。
新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言は2021年9月30日に解除された。
現在、大阪モデルは警戒信号(黄)である。 新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は飛沫・エアロゾル・接触感染である。臨床的な特徴として、潜伏期間は1~14日(多くは 5~6日)であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の肺炎症状が現れる。発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
感染拡大を防ぐには、ワクチン接種、マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避など「新しい生活様式」の実践、感染者の早期探知、隔離、接触者調査が重要である。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年1月13日更新)