2019年07月12日

令和元年第27週(7月1日~7月7日)

【定点把握感染症】
「手足口病、減少傾向だが全ブロックで警報レベル」
第27週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は4,205例であり、前週比1.8%増であった。
定点あたり報告数の第1位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ、伝染性紅斑の順で、定点あたり報告数はそれぞれ8.78、4.69、2.35、2.20、1.31であった。
手足口病は前週比3%減の1,729例で、大阪市南部11.89、豊能11.50、南河内11.31、大阪市北部10.85、北河内9.07で、全ブロックで警報レベル開始基準値5を超えた。
感染性胃腸炎は2%増の923例で、南河内9.94、北河内6.22、中河内5.90、豊能4.73である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は2%減の462例で、南河内3.88、北河内3.85、中河内2.95、堺市2.90であった。
ヘルパンギーナは17%増の433例で、大阪市北部3.92、北河内3.22、大阪市南部2.78、南河内2.38である。
伝染性紅斑は7%増の257例で、北河内4.11、堺市1.58、中河内1.30、豊能1.05であった。

【全数把握感染症】
「デング熱」
デング熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって媒介されるデングウイルスの感染症である。
比較的軽症型のデング熱と、重症型のデング出血熱がある。
熱帯・亜熱帯地域、特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国、アフリカで見られ、全世界で年間約1億人がデング熱を発症する。
海外渡航で感染し国内で発症する例(輸入症例)が増加しつつあり、2014年の夏季には輸入症例により持ち込まれたと考えられるウイルスにより、150例以上の国内流行が発生した。
感染すると、3~7日程度の潜伏期間の後、38~40℃の急激な発熱を発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛が出現する。
2~7日で解熱し、解熱とともに発疹が現れることがある。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年7月11日更新)