2021年03月12日

2021年 第9週(3月1日~3月7日)

~新しい生活様式の実践~ 手洗い、マスク着用、身体的距離の確保、3密の回避が重要
【定点把握感染症】
「定点把握疾患報告数 増加傾向続く」

 第9週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は 1,209例であり、前週比 23.6%増で、前年同週比 86%(2020年 第9週 1,405例)であった。
 報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しん、咽頭結膜熱の順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 3.76、0.94、0.79、0.30、0.15である。
 感染性胃腸炎は前週比 22%増の736例で、中河内5.80、南河内5.75、泉州4.85、大阪市南部4.41、北河内4.15であった。
 RSウイルス感染症は 25%増の185例で、大阪市北部5.29、南河内2.38、大阪市東部2.07である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 47%増の154例で、中河内1.55、泉州1.35、大阪市西部1.10であった。
 咽頭結膜熱は 16%増の29例で、大阪市北部0.50、中河内0.30、大阪市西部0.20である。

 インフルエンザは67%減の2例で定点あたり報告数は0.01であり、昨年同週(2020年 第9週 2,941例)に比して著減した状態が続いている。


~梅毒~ 大阪府における2020年の梅毒報告数は、2018年、2019年を下回っている
【全数把握感染症】
「梅毒」

 国内の梅毒の報告数は、2010年より増加傾向にあったが、大阪府における2020年の報告数は、3年ぶりに1,000例を下回った。
 梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
>>詳細はこちら
梅毒とは(国立感染症研究所)
>>詳細はこちら


【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和3年3月11日更新)