2022年04月15日
2022年 第14週(4月4日~4月10日)
~新しい生活様式の実践~
手洗い、マスク着用、身体的距離の確保、密閉・密集・密接の回避が重要
【定点把握感染症】
「小児科定点・眼科定点疾患報告数 ほぼ横ばい」
第14週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は529例であり、前週比1.0%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、突発性発しん、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、水痘の順で、定点あたり報告数はそれぞれ1.87、0.30、0.27、0.08、0.06である。
感染性胃腸炎は前週比3%増の367例で、南河内3.81、大阪市南部2.89、北河内2.46、三島1.81、泉州1.80であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は2%減の52例で、中河内1.00、三島0.31、大阪市北部0.29である。
咽頭結膜熱は25%減の15例で、南河内0.19、大阪市南部0.17、大阪市北部0.14であった。
水痘は71%増の12例で、堺市0.16、大阪市東部・大阪市北部0.14である。
~バンコマイシン耐性腸球菌感染症~
2021年の大阪府の報告数は、25例であった。
【全数把握感染症】
「バンコマイシン耐性腸球菌感染症」
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)は、バンコマイシンに耐性を獲得した腸球菌である。
術後患者や感染防御機能の低下した患者では腹膜炎、術創感染症、肺炎、敗血症などの感染症を引き起こす場合があるため、集中治療室や外科治療ユニットなど易感染者を治療する部門で問題となっており、臨床的、疫学的に重要な薬剤耐性菌である。
VREによる術創感染症や腹膜炎などの治療は、抗菌薬の投与とともに感染巣の洗浄やドレナージなどを適宜組み合わせて行う。
感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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バンコマイシン耐性腸球菌感染症(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年4月14日更新)