2019年07月26日

令和元年第28週(7月15日~7月21日)

【定点把握感染症】
「夏型感染症(手足口病、ヘルパンギーナ)減少」
第29週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は3,326例であり、前週比19.0%減であった。
定点あたり報告数の第1位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、伝染性紅斑の順で、定点あたり報告数はそれぞれ6.01、3.78、1.89、1.80、1.29であった。
手足口病は前週比30%減の1,184例で、大阪市北部9.23、大阪市西部8.10、北河内7.82、南河内7.25、大阪市南部7.00であった。
感染性胃腸炎は14%減の745例で、南河内5.94、中河内5.65、北河内4.67である。
ヘルパンギーナは14%減の373例で、大阪市北部4.31、大阪市西部2.90、北河内2.85であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は23%減の354例で、南河内3.31、中河内3.05、北河内2.63である。
伝染性紅斑は19%増の255例で、北河内3.44、堺市1.79、泉州1.70であった。
第6位のRSウイルス感染症は21%増の140例で、3週連続で増加している。

【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年7月25日更新)