2019年03月08日

平成31年第9週(2月25日~3月3日)

【定点把握感染症】
「インフルエンザ 減少続く」
第9週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,434例であり、前週比0.9%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、伝染性紅斑の順で、定点あたり報告数はそれぞれ6.60、2.76、0.99、0.48、0.43であった。
感染性胃腸炎は前週比6%減の1,314例で、南河内12.06、泉州10.48、中河内7.05、北河内6.52、大阪市北部6.50である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比8%増の550例で、南河内4.69、中河内3.35、大阪市南部3.22、堺市3.05、北河内3.04であった。
RSウイルス感染症は前週比15%増の197例で、北河内1.67、南河内1.31、大阪市西部・中河内1.20である。
咽頭結膜熱は前週比27%増の95例で、中河内1.10、三島0.88、北河内0.63であった。
伝染性紅斑は前週比4%増の86例で、大阪市西部1.20、中河内0.65、豊能0.59である。
インフルエンザは30%減の1,381例で、定点あたり報告数は4.57であった。大阪市西部8.47、南河内7.21、堺市5.00となり、全てのブロックで減少が続いている。

【全数把握感染症】
「風しん」
風しんは、潜伏期間は2-3週間(平均16-18日)で、発熱、発しん、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発しん症である。
妊婦(妊娠20週頃まで)が風しんにかかると、胎児が風しんウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障害をもつ可能性がある(先天性風しん症候群)。
感染の予防には、2回の風しん含有ワクチン接種が有効である。特に、妊娠する可能性のある女性、妊婦や妊婦の家族と接触する可能性がある方、風しん含有ワクチンの定期接種が行われていなかった世代などに当たる30~50歳代男性について、風しんの感染拡大や先天性風しん症候群の発生を防ぐため、抗体検査のうえ、ワクチン接種が勧められている。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成31年3月7日更新)