2022年12月23日

2022年 第50週(12月12日~12月18日)

~新しい生活様式の実践~
手洗い、マスク着用、身体的距離の確保、密閉・密集・密接の回避が重要

【定点把握感染症】
「感染性胃腸炎とインフルエンザ 増加続く」
 第50週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,205例であり、前週比0.2%減であった。定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、手足口病、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ、突発性発しんの順で、定点あたり報告数はそれぞれ4.14、0.62、0.38、0.33、0.19である。
 感染性胃腸炎は前週比12%増の812例で、大阪市西部5.90、大阪市南部5.50、南河内5.38、豊能4.96、堺市4.37であった。
 手足口病は33%減の122例で、南河内2.06、堺市1.00、北河内0.92である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は10%減の74例で、中河内0.80、大阪市南部0.67、泉州0.47であった。
 ヘルパンギーナは20%減の64例で、泉州0.79、大阪市東部0.67、北河内0.64である。

 インフルエンザは26%増の245例で、定点あたり報告数は0.82であった。堺市2.59、大阪市北部1.10、大阪市西部0.93である。

~腸管出血性大腸菌感染症~
食肉・食材の十分な加熱処理、調理器具の十分な洗浄や手洗いの励行などにより、食中毒や感染拡大の予防を徹底することが重要です

【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。
有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。
初夏~初秋は腸管出血性大腸菌感染症の報告が増加することから、十分注意が必要です。

腸管出血性大腸菌感染症(大阪健康安全基盤研究所)
>>詳細はこちら
腸管出血性大腸菌感染症とは(国立感染症研究所)
>>詳細はこちら

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年12月22日更新)