2023年10月13日

2023(令和5)年 第40週
(10月2日~10月8日)

~インフルエンザ~
咳エチケット、手洗い、マスクの着用、ワクチン接種が重要

【定点把握感染症】
「インフルエンザ やや増加」
 第40週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,119例であり、前週比7.4%減であった。
定点あたり報告数の第1位は咽頭結膜熱で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎、手足口病の順で、定点あたり報告数はそれぞれ3.82、2.71、2.66、0.60、0.51である。
 咽頭結膜熱は前週比10%減の752例で、中河内5.65、三島・南河内5.00、北河内4.96、堺市4.00であった。
 感染性胃腸炎は2%減の534例で、南河内4.44、中河内3.95、三島3.94である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は3%減の524例で、北河内4.12、大阪市西部3.90、泉州3.29であった。
 流行性角結膜炎は16%減の31例で、南河内1.25、中河内1.20、豊能・大阪市西部1.00である。
 手足口病は20%減の101例で、三島0.94、中河内・大阪市西部0.90であった。
 インフルエンザは8%増の2,183例で、定点あたり報告数は7.13である。
泉州11.59、大阪市西部11.33、堺市8.79、中河内8.61、大阪市北部7.85であった。
 新型コロナウイルス感染症は45%減の1,179例で定点あたり報告数は3.85である。
堺市6.76、泉州4.79、大阪市南部4.11、大阪市西部3.93、北河内・大阪市北部3.85であった。
前週と比べて、年齢階層別では各年齢層で減少した。

~百日咳~
生後2か月からの予防接種が重要

【全数把握感染症】
「百日咳」
 百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)による急性の気道感染症である。
潜伏期は通常5~10日で、かぜ様症状で始まり(カタル期)、百日咳特有の咳が出始める(痙咳期)。
新生児や乳児早期では、肺炎、脳症を合併することがある。
マクロライド系抗菌薬が有効であるが、近年、薬剤耐性菌も報告されている。
百日咳の予防には、ワクチン接種が有効であり、乳幼児期に計4回接種されている。
2018年1月1日に小児科定点把握感染症から全数把握感染症に変更され、成人の報告数の把握が進んでいる。

百日咳(大阪府感染症情報センター)
百日咳(国立感染症研究所)

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年10月12日更新)