2022年08月12日
2022年 第31週(8月1日~8月7日)
~感染症予防の基本~
咳エチケット、手洗いが重要
【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症の減少つづく」
第31週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,933例であり、前週比11.7%減であった。
定点あたり報告数の第1位はRSウイルス感染症で以下、感染性胃腸炎、手足口病、突発性発しん、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.97、2.24、0.66、0.25、0.24である。
RSウイルス感染症は前週比7%減の1,171例で、大阪市北部11.07、泉州8.37、堺市7.84、北河内6.92、大阪市南部6.28であった。
感染性胃腸炎は22%減の440例で、南河内4.88、中河内4.50、堺市2.26である。
手足口病は3%減の129例で、中河内1.10、南河内0.75、堺市・泉州0.74であった。
突発性発しんは26%増の49例で、中河内・南河内0.50、大阪市西部0.40である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は6%減の48例で、中河内0.85、堺市0.37、三島0.29であった。
インフルエンザは63%減の21例で、定点あたり報告数は0.07である。中河内0.19、南河内・泉州0.13であった。
~腸管出血性大腸菌感染症~
食肉・食材の十分な加熱処理、調理器具の十分な洗浄や手洗いの励行などにより、食中毒や感染拡大の予防を徹底することが重要です
【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。
有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。
初夏~初秋は腸管出血性大腸菌感染症の報告が増加することから、十分注意が必要です。
腸管出血性大腸菌はO157だけではありません(大阪健康安全基盤研究所)
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腸管出血性大腸菌感染症とは(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年8月11日更新)