2024年03月22日

2024(令和6)年 第11週
(3月11日～3月17日）

～RSウイルス感染症～
咳エチケット、手洗いが重要

【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 引き続き増加」
　第11週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,474例であり、前週比0.6%減であった。
定点あたり報告数の第１位は感染性胃腸炎で以下、Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、手足口病、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ6.05、3.32、1.84、0.53、0.36である。
　感染性胃腸炎は前週比3%減の1,197例で、三島8.18、中河内8.05、南河内7.38、北河内7.04、泉州6.57であった。
　Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎は7%減の658例で、堺市6.05、大阪市南部4.33、北河内4.04である。
　RSウイルス感染症は19%増の365例で、大阪市北部3.14、北河内2.80、堺市2.53であった。
6週連続で増加しており、8ブロックで前週を上回った。
　手足口病は22%増の104例で、泉州1.76、中河内0.75、堺市0.63である。
　咽頭結膜熱は12%減の72例で、泉州0.67、南河内0.63、豊能0.57であった。

　インフルエンザは18%減の2,010例で、定点あたり報告数は6.55である。
大阪市西部9.33、南河内8.71、堺市8.31、中河内7.26、三島7.07であり、6週連続で減少している。
　新型コロナウイルス感染症は11%減の1,181例で、定点当たり報告数は3.85であった。
堺市5.07、大阪市東部5.05、南河内4.58、泉州4.50、大阪市北部4.10であり、6週連続で減少している。

～麻しん～
ワクチンで予防可能な感染症です。
大阪府内の麻しんの発生動向について、第11週（3月11日3月17日）に5例、2024年の累積報告数は7例です。

【全数把握感染症】
「麻しん」
　麻しん（はしか）は麻しんウイルスによって引き起こされる発熱を伴う発しん性疾患で、感染すると高熱と結膜炎などの症状と、全身性の発しんが出現する。
潜伏期間は1-2週間である。
強い感染力（一人の患者が12～18人に感染伝播）のため、麻しん発生時には早期の診断と感染拡大に対する措置が重要となる。
2015年3月、日本は麻しん排除国に認定されている。
しかし、現在でもアジア、欧州やアフリカで麻しんが流行している。
症状（発熱、せき、鼻水、眼球結膜の充血、発しん等）があり、１）１か月以内に麻しん患者と接触していた場合、２）麻しん流行国（主にアジア、欧州及びアフリカ諸国）に最近の旅行歴がある場合、麻しんを疑い、感染拡大を防止するため、医療機関を早期に受診する。
受診に際し、医療機関に事前連絡し、麻しん疑いを伝え、指示に従うことが重要である。
麻しんはワクチン（1歳以上で2回）で予防可能な感染症であり、接種の徹底が予防や感染拡大の防止に重要である。

麻しん情報（大阪府感染症情報センター）
麻疹とは(国立感染症研究所)

【大阪府感染症情報センターより参照】
（令和6年3月21日更新)