2021年10月22日
2021年 第41週(10月11日~10月17日)
~手足口病/ヘルパンギーナ~
手洗いの励行と排泄物の適切な処理が重要
【定点把握感染症】
「手足口病/ヘルパンギーナ さらに増加」
第41週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,631例であり、前週比16.7%増であった。
定点あたり報告数の第1位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しんの順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ3.21、2.66、1.07、0.53、0.30である。
手足口病は前週比33%増の632例で、北河内7.96、大阪市北部7.57、南河内4.06、大阪市東部3.47、中河内2.80であり、北河内ブロック、大阪市北部ブロックで警報レベル基準値5を超えている。
感染性胃腸炎は3%増の524例で、南河内4.50、中河内3.25、三島2.94であった。
ヘルパンギーナは43%増の210例で、大阪市北部4.50、中河内2.05、北河内1.08である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は4%減の104例で、泉州1.55、中河内1.35、大阪市南部0.94であった。
~百日咳~
生後3か月からの予防接種が重要
【全数把握感染症】
「百日咳」
百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)による急性の気道感染症である。
潜伏期は通常5~10日で、かぜ様症状で始まり(カタル期)、百日咳特有の咳が出始める(痙咳期)。
新生児や乳児早期では、肺炎、脳症を合併することがある。
マクロライド系抗菌薬が有効であるが、近年、薬剤耐性菌も報告されている。
百日咳の予防には、ワクチン接種が有効であり、乳幼児期に計4回接種されている。
2018年1月1日に小児科定点把握感染症から全数把握感染症に変更され、成人の報告数の把握が進んでいる。
感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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百日咳とは(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和3年10 月21日更新)