2019年12月06日

令和元年第48週(11月25日~12月1日)

【定点把握感染症】
「インフルエンザ 流行入りし増加続く」
第48週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,609例であり、前週比18.8%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、水痘、伝染性紅斑の順で、定点あたり報告数はそれぞれ6.83、3.00、0.66、0.61、0.55であった。

感染性胃腸炎は前週比24%増の1,345例で、南河内12.94、大阪市西部10.67、中河内8.80、大阪市南部7.83、北河内7.00である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比20%増の591例で、南河内4.50、大阪市西部3.89、北河内3.70であった。
RSウイルス感染症は前週比12%増の130例で、大阪市北部1.43、大阪市西部1.22、南河内1.00である。
水痘は前週比33%増の121例で、豊能1.23、北河内0.89、堺市0.68であった。
伝染性紅斑は前週比9%減の108例で、南河内1.56、泉州0.80、中河内0.75である。
インフルエンザは65%増の598例で、定点あたり報告数は1.99であった。堺市4.90、大阪市西部2.86、泉州2.52、南河内2.08、大阪市北部1.85である。9ブロックで流行開始の目安である1を超えた。

【全数把握感染症】
「侵襲性肺炎球菌感染症」
侵襲性肺炎球菌感染症は、感染症法上、肺炎球菌( Streptococcus pneumoniae ) による感染症のうち、この菌が髄液又は血液等の無菌部位から検出された感染症のことをいう。
髄膜炎、菌血症を伴う肺炎、敗血症などが特に問題とされており、小児および高齢者を中心に患者報告がある。
抗菌薬が有効であるが、近年薬剤耐性菌も多く報告されている。
侵襲性肺炎球菌感染症の予防にはワクチンの接種が有効である。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年12月5日更新)