2023年01月13日

2022(令和4)年 第52週~2023(令和5)年 第1週
(12月26日~1月8日)

~インフルエンザ~
咳エチケット、手洗い、マスクの着用、ワクチン接種が重要

【定点把握感染症】
「インフルエンザ 注意報レベル迫る」
 2022年第52週と2023年第1週をあわせて報告する。
年末年始休暇による診療実日数の減少を考慮する必要がある。
第52週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は830例であり、前週比35.5%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、突発性発しん、RSウイルス感染症の順で、定点あたり報告数はそれぞれ3.15、0.25、0.24、0.17、0.14である。
 2023年第1週の報告数の総計は720例であり、前週比13.3%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、突発性発しん、RSウイルス感染症の順で、定点あたり報告数はそれぞれ2.86、0.16、0.14、0.13、0.11である。

 インフルエンザは、第52週が61%増の1,066例で、定点あたり報告数は3.57であった。
第1週は112%増の2,256例で、定点あたり報告数は7.57である。大阪市西部20.80、南河内13.29、泉州12.22であった。

~新型コロナウイルス感染症~
基本的な予防の徹底を(マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避)

【全数把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症」
第1週の新型コロナウイルス感染症の週あたり新規陽性者報告数は85,157名であり、前週より28%増加した。
大阪モデルは、12月26日に警戒信号(黄)から非常事態(赤)に移行した。
新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は飛沫・エアロゾル・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1〜14日であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の肺炎症状が現れる。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
感染拡大を防ぐには、ワクチン接種、マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避など「新しい生活様式」の実践、感染者の早期探知、隔離、接触者調査が重要である。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年1月12日更新)