2023年02月10日

2023(令和5)年 第5週
(1月30日~2月5日)

~インフルエンザ~
咳エチケット、手洗い、マスクの着用が重要

【定点把握感染症】
「インフルエンザ 警報レベルに迫る」
 第5週の小児科定点・眼科定点疾患の報告数の総計は1,537例であり、前週比0.9%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎、突発性発しん、RSウイルス感染症の順で、それぞれ6.88、0.37、0.19、0.15、0.15である。
 感染性胃腸炎は前週比5%増の1,335例で、南河内11.50、大阪市西部8.10、大阪市北部8.00、豊能7.30、中河内7.20であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は36%減の71例で、大阪市南部1.11、中河内0.65、大阪市北部0.43である。
 流行性角結膜炎は67%増の10例で、南河内0.75、中河内0.60、大阪市南部0.50であった。
 RSウイルス感染症は12%増の29例で、大阪市西部0.40、大阪市北部0.36、北河内0.24である。

 インフルエンザは23%増の8,913例で、定点あたり報告数は29.91であった。
南河内50.29、大阪市北部39.50、堺市36.75、大阪市西部36.27、北河内33.85、泉州31.66と府内6ブロックで警報レベルの基準値30を超えている。
2023年1月までに大阪府内で検出されたインフルエンザウイルスはすべてAH3であった。

~梅毒~
大阪府および全国における梅毒年間報告数は、2022年著しく増加した

【全数把握感染症】
「梅毒」
全国の梅毒の年間報告数は、2020年5,784例、2021年は過去最高の7,873例と増加している。
2022年は大阪府では1,822例(2023年第5週時点)と、現行の集計方法で過去最高の年間報告数であった2018年の1,188 例を大きく超えている。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。

梅毒(大阪府感染症情報センター)
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梅毒とは(国立感染症研究所)
>>詳細はこちら

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年2月9日更新)