2007年10月20日
2020年 第27週(6月29日~7月5日)
~感染症予防の基本~ 咳エチケット、手洗いが重要
【定点把握感染症】
「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎、咽頭結膜熱 増加」
第27週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は751例であり、前週比6.8%増であった。
昨年同時期と比べて82.1%減(2019年 第27週 4,205例)と少ない状況である。
第20週以降漸増を続けているので、今後の発生動向に注意が必要と思われる。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しん、流行性角結膜炎、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ2.08、0.63、0.53、0.17、0.15であった。
感染性胃腸炎は前週と同数の407例で、南河内3.00、大阪市西部2.70、大阪市南部2.67、泉州2.60、豊能2.41である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は5%増の123例で、北河内0.96、南河内0.94、大阪市南部0.83であった。
行性角結膜炎は125%増の9例で、豊能0.40、大阪市東部0.33、三島・大阪市南部0.25である。
咽頭結膜熱は93%増の29例で、中河内0.80、大阪市東部0.20、北河内0.15であった。
~新型コロナウイルス感染症~ 基本的な予防(手洗いや咳エチケットなど)の徹底を
【全数把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症」
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、 2019年12月、中華人民共和国湖北省武漢市において確認されて以降、感染が国際的に拡がりを見せている。
世界保健機関(WHO)は、2020年1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」、3月11日に「世界的大流行(パンデミック)」を宣言した。
日本では、2月1日に指定・検疫感染症に指定された。
4月7日、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、緊急事態宣言が発出され、大阪府は感染拡大警戒地域に指定されたが、5月21日に解除された。
自粛要請・解除などの対策を段階的に実施する大阪モデルをふまえ、6月1日以降は、全ての施設の休止要請が解除された。
これまでの知見より、 主な感染経路は飛沫・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1~14日(通常 5~6日)であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の症状が現れ、肺炎を呈する。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
感染拡大を防ぐには、手洗い、咳エチケット、3密(密閉、密集、密接)の回避など「新しい生活様式」の実践、感染者の早期探知、封じ込めが重要である。
感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和2年7月9日更新)