2019年09月20日

令和元年第37週(9月9日~9月15)

【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 過去最高の報告数」
 第37週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,898例であり、前週比4.0%増であった。
定点あたり報告数の第1位はRSウイルス感染症で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、ヘルパンギーナの順で、定点あたり報告数はそれぞれ4.45、3.79、1.90、1.33、1.04であった。
RSウイルス感染症は前週比25%増の873例で、大阪市北部7.77、南河内7.19、大阪市西部5.22、堺市5.05、大阪市南部4.78で、過去最高の定点あたり報告数である。
感染性胃腸炎は前週比2%減の743例で、南河内6.56、中河内4.75、北河内4.04であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比35%増の373例で、南河内3.25、北河内3.04、堺市2.47である。
手足口病は前週比16%減の260例で、南河内3.38、中河内1.70、大阪市西部1.67であった。
ヘルパンギーナは前週比17%減の203例で、大阪市北部2.00、北河内1.67、中河内1.25である。
インフルエンザは30%増の105例で、定点あたり報告数は0.35であった。大阪市西部0.86、中河内0.77、
三島0.65、豊能0.62、北河内0.33で、この時期としては多く報告されている。

【全数把握感染症】
「レジオネラ症」
 レジオネラ症は、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)を代表とするレジオネラ属菌による細菌感染症である。
土壌や水環境に、普遍的に存在する菌である。人工環境(噴水等の水景施設、ビル屋上に立つ冷却塔、ジャグジー、加湿器等)や循環水を利用した風呂から発生したレジオネラ
属菌を含むエアロゾルを吸入することで感染する。
病型として肺炎と一過性で自然に改善するポンティアック熱がある。
ヒト-ヒト感染はない。健常者も罹患するが、細胞性免疫機能が低下している、乳幼児、高齢者など、喫煙者、大酒家は重篤化する可能性が高い。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年9月19日更新)