2019年03月01日

平成31年第8週(2月18日~2月24日)

【定点把握感染症】
「インフルエンザ さらに減少」
第8週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,412例であり、前週比19.9%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、伝染性紅斑、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ7.06、2.56、0.86、0.42、0.38であった。
感染性胃腸炎は前週比19%増の1,404例で、南河内10.50、泉州10.29、大阪市北部8.93、中河内8.10、北河内7.59である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比44%増の510例で、南河内5.00、泉州3.71、堺市3.63であった。
RSウイルス感染症は前週比9%増の172例で、大阪市北部1.43、北河内1.41、大阪市西部1.10である。
伝染性紅斑は前週比34%増の83例で、豊能0.77、大阪市西部0.70、大阪市南部0.67であった。
咽頭結膜熱は前週比12%減の75例で、中河内1.10、北河内0.67、大阪市東部0.40である。
インフルエンザは30%減の1,961例で、定点あたり報告数は6.49であった。大阪市西部9.87、南河内9.54、堺市8.21となり、全てのブロックで警報レベル終息基準値の10.00を下回った。

【全数把握感染症】
「風しん」
風しんは、潜伏期間は2-3週間(平均16-18日)で、発熱、発しん、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発しん症である。
妊婦(妊娠20週頃まで)が風しんにかかると、胎児が風しんウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障害をもつ可能性がある(先天性風しん症候群)。
感染の予防には、2回の風しん含有ワクチン接種が有効である。
特に、妊娠する可能性のある女性、妊婦や妊婦の家族と接触する可能性がある方、風しん含有ワクチンの定期接種が行われていなかった世代などに当たる30~50歳代男性について、風しんの感染拡大や先天性風しん症候群の発生を防ぐため、抗体検査やワクチン接種が勧められている。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成31年2月28日更新)