2018年08月03日
平成30年 第30週(7月23日~7月29日)
【定点把握感染症】
「ヘルパンギーナ、RS ウイルス感染症ともに増加つづく」
第 30 週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は前週比 8.2%増の 2,544 例であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RS ウイルス感染症、手足口病で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 4.2、2.4、1.8、1.5、1.3 であった。
感染性胃腸炎は前週比 3%増の 839 例で、南河内 8.5、泉州 5.9、北河内 4.6、三島 4.4 である。
ヘルパンギーナは 21%増の 473 例で、北河内 5.9、大阪市北部 5.1、豊能・南河内・中河内 2.0 であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 2%減の 361 例で、堺市 2.8、大阪市南部 2.4、中河内 2.3、北河内・泉州2.1 である。
RS ウイルス感染症は 31%増の 302 例で、大阪市北部 2.3、堺市・中河内 2.2、南河内 2.1 であった。
手足口病は 21%増の 262 例で、北河内 2.3、泉州 2.2、大阪市西部 1.8 である。
【全数把握感染症】
「梅 毒」
国内の梅毒の感染者は、2010年より増加傾向にある。
大阪府における 2017 年の感染者数は、800 例を超え、前年比 1.4 倍を上回った。
感染症法が施行された1999 年以降、最も多く報告されている。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗生物質の服用で治癒が期待できる。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成30年8月2日更新)