2018年08月31日

平成30年 第34週(8月20日~8月26日)

【定点把握感染症】
「RS ウイルス感染症 引き続き注意を」
第 34 週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は 2096 例であり、前週比 33.5%増(お盆休み前の第 32 週比 8.2%増、以下同じ)であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RS ウイルス感染症、ヘルパンギーナ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病の順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 3.5、1.7、1.6、1.2、0.7 であった。
感染性胃腸炎は前週比40%増(第32週比22%増)の 690例で、南河内6.9、北河内4.3、中河内4.0、泉州 3.7 である。
RS ウイルス感染症は 4%減(同 14%減)の 338 例で、大阪市北部 3.6、南河内 2.4、中河内 2.0 であった。
ヘルパンギーナは 38%増(同 5%減)の 315 例で、大阪市北部 3.1、北河内 2.4、大阪市西部 1.9 である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 61%増(同 9%増)の 235 例で、堺市 1.9、泉州 1.6、北河内 1.4 であった。
手足口病は 10%増(同 19%減)の 146 例で、北河内 1.3、泉州 1.1 である。

【全数把握感染症】
「風しん」
風しんは、潜伏期間は 2-3週間(平均16-18日)で、発熱、発しん、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発しん症である。
妊婦(妊娠20週頃まで)が風しんにかかると、胎児が風しんウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障害をもつ可能性がある(先天性風しん症候群)。
感染の予防には、2回の風しん含有ワクチン接種が有効である。
特に、妊娠する可能性のある女性、妊婦や妊婦の家族と接触する可能性がある方、風しん含有ワクチンの定期接種が行われていなかった世代などに当たる30~50歳代男性について、風しんの感染拡大や先天性風しん症候群の発生を防ぐため、抗体検査やワクチン接種が勧められている。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成30年8月30日更新)