2021年10月29日

2021年 第42週(10月18日~10月24日)

~手足口病/ヘルパンギーナ~
手洗いの励行と排泄物の適切な処理が重要

【定点把握感染症】
「手足口病/ヘルパンギーナ 増加続く」
 第42週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,562例であり、前週比4.2%減であった。
定点あたり報告数の第1位は手足口病で以下、感染性胃腸炎、ヘルパンギーナ、突発性発しん、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ3.36、2.34、1.20、0.35、0.34であった。
 手足口病は前週比5%増の661例で、北河内7.58、大阪市北部5.71、南河内4.94、大阪市東部4.00、中河内3.75であり、北河内ブロック、大阪市北部ブロックで警報レベル基準値5を超えている。
 感染性胃腸炎は12%減の460例で、南河内5.13、中河内3.15、大阪市南部2.61であった。
 ヘルパンギーナは12%増の236例で、南河内2.56、大阪市北部2.36、中河内1.45である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は37%減の66例で、中河内0.95、大阪市南部0.78、泉州0.55であった。

~梅毒~
大阪府における梅毒累計報告数は昨年同時期より少ないが、全国では2020年4,412例、2021年5,816例と増加している

【全数把握感染症】
「梅毒」
 国内の梅毒の報告数は、2010年より増加傾向にあったが、大阪府における2020年の報告数は、3年ぶりに、1,000例を下回った。
 梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
>>詳細はこちら
梅毒とは(国立感染症研究所)
>>詳細はこちら


【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和3年10 月28日更新)