2022年10月28日

2022年 第42週10月17日~10月23日)

~ヘルパンギーナ~
手洗いの励行と排泄物の適切な処理が重要

【定点把握感染症】
「ヘルパンギーナ 増加」
 第42週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,136例であり、前週比5.9%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、手足口病、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ、RSウイルス感染症の順で、定点あたり報告数はそれぞれ2.04、1.71、0.60、0.55、0.39である。
 感染性胃腸炎は前週比23%増の400例で、中河内3.40、南河内3.25、大阪市西部3.20、豊能2.65、堺市・大阪市南部2.00であった。
 手足口病は10%減の336例で、南河内3.00、中河内2.40、三島2.35である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は6%増の117例で、泉州1.89、大阪市南部1.44、中河内1.15であった。
 ヘルパンギーナは50%増の108例で、北河内1.04、南河内0.69、大阪市南部0.67である。
 RSウイルス感染症は29%減の77例で、南河内1.81、泉州0.74、北河内0.44であった。

 インフルエンザは9例増の23例で、定点あたり報告数は0.08である。

~腸管出血性大腸菌感染症~
食肉・食材の十分な加熱処理、調理器具の十分な洗浄や手洗いの励行などにより、食中毒や感染拡大の予防を徹底することが重要です

【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。
初夏~初秋は腸管出血性大腸菌感染症の報告が増加することから、十分注意が必要です。

腸管出血性大腸菌感染症(大阪健康安全基盤研究所)
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腸管出血性大腸菌感染症とは(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年10月27日更新)