2023年09月29日

2023(令和5)年 第38週
(9月18日~9月24日)

~インフルエンザ~
咳エチケット、手洗い、マスクの着用、ワクチン接種が重要

【定点把握感染症】
「インフルエンザ やや増加」
 第38週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,860例であり、前週比17.2%減であった。
定点あたり報告数の第1位は咽頭結膜熱で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎、手足口病の順で、定点あたり報告数はそれぞれ3.55、2.48、1.98、0.65、0.46である。
 咽頭結膜熱は前週比13%減の695例で、中河内・堺市4.32、北河内4.24、南河内4.19、大阪市西部3.50であった。
アデノウイルス3型が、他の型と比較して、多く検出されている。
感染性胃腸炎は12%減の486例で、南河内3.50、大阪市南部3.28、中河内3.05であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は28%減の389例で、大阪市南部3.17、南河内2.63、中河内2.58である。
 流行性角結膜炎は32%減の34例で、南河内1.75、中河内1.40、大阪市北部1.20であった。
 手足口病は26%増の91例で、大阪市西部1.90、大阪市北部1.36、中河内0.68である。

 インフルエンザは11%増の1,534例で、定点あたり報告数は5.03であった。大阪市西部10.67、泉州8.62、大阪市北部8.00、南河内4.50、豊能4.35である。
 新型コロナウイルス感染症は32%減の2,677例で、定点あたり報告数は8.78であった。
泉州10.94、堺市10.69、南河内9.92、北河内9.90、大阪市西部9.20である。
年齢別では、70歳から79歳は前週からほぼ横ばいであったが、その他の年齢層では減少していた。

~レジオネラ症~
2022年の報告数は110例でした。

【全数把握感染症】
「レジオネラ症」
 レジオネラ症は、レジオネラ・ニューモフィラ (Legionellapneumophila)を代表とするレジオネラ属菌による細菌感染症である。
土壌や水環境に、普遍的に存在する菌である。
人工環境(噴水等の水景施設、ビル屋上に立つ冷却塔、ジャグジー、加湿器等)や循環水を利用した風呂から発生したレジオネラ属菌を含むエアロゾルを吸入することで感染する。
病型として肺炎型と一過性で自然に改善するポンティアック熱型がある。
ヒト-ヒト感染はない。
健常者も罹患するが、細胞性免疫機能が低下している、乳幼児、高齢者など、喫煙者、大酒家は重篤化する可能性が高い。

レジオネラ症(大阪府感染症情報センター)
デレジオネラ症とは(国立感染症研究所)

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年9月28日更新)