2021年12月17日
2021年 第49週(12月6日~12月12日)
~感染性胃腸炎~
手洗いの励行、排泄物の適切な処理が重要
【定点把握感染症】
「感染性胃腸炎 増加続く」
第49週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は 2,678例であり、前週比 11.0%増であった。
報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、手足口病、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ、突発性発しんの順で、定点あたり報告数はそれぞれ 10.15、1.98、0.38、0.31、0.25である。
感染性胃腸炎は前週比 25%増の1,999例で、大阪市北部15.79、南河内13.44、大阪市西部13.00、北河内12.00、大阪市南部10.83であった。
手足口病は20%減の391例で、大阪市南部4.33、泉州4.00、南河内3.19である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は4%増の74例で、中河内1.00、大阪市南部0.94、北河内0.50であった。
ヘルパンギーナは40%減の62例で、南河内0.69、堺市0.63、泉州0.60である。
国立感染症研究所の病原微生物検出情報によると、感染性胃腸炎の原因ウイルスとしてノロウイルスGⅡとサポウイルスの検出が報告されている。
~梅毒~
大阪府における梅毒累計報告数は昨年同時期より少ないが、全国では2020年 4,412例、2021年 7,134例と増加している
【全数把握感染症】
「梅毒」
国内の梅毒の報告数は、2010年より増加傾向にあったが、大阪府における2020年の報告数は、3年ぶりに、1,000例を下回った。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。
感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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梅毒とは(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和3年12月16日更新)