2021年12月31日

2021年 第51・52週(12月20日~1月2日)

~感染性胃腸炎~
手洗いの励行、排泄物の適切な処理が重要

【定点把握感染症】
「感染性胃腸炎 今後の動向に注意」
 第51週と第52週をあわせて報告する。
第52週は年末年始のため医療機関の診療実日数の減少を考慮する必要がある。
 第51週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,888例であり、前週比7.6%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、手足口病、RSウイルス感染症・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結熱・突発性発しんの順で、定点あたり報告数はそれぞれ12.07、0.94、0.38、0.26であった。
 第52週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,223例であり、前週比57.7%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、手足口病、RSウイルス感染症、突発性発しん、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ4.92、0.38、0.31、0.17、0.13であった。
 感染性胃腸炎は前週比59%減の970例で、大阪市西部8.10、大阪市北部6.86、泉州6.55、南河内6.19、北河内5.19である。
 手足口病は前週比60%減の74例で泉州0.95、三島0.75、北河内0.50であった。
 RSウイルス感染症は前週比19%減の61例で、大阪市北部0.86、南河内0.81、大阪市東部0.79である。
 咽頭結膜熱は前週比51%減の25例で、大阪市西部0.30、大阪市東部0.29、泉州0.20であった。

~新型コロナウイルス感染症~
基本的な予防の徹底を(マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避)

【全数把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症」
 第52週の新型コロナウイルス感染症の週あたり新規陽性者報告数は380名であり、前週より230%増加した。
新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言は2021年9月30日に解除された。
現在、大阪モデルは警戒信号(緑)である。
新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は飛沫・エアロゾル・接触感染である。臨床的な特徴として、潜伏期間は1~14日(多くは 5~6日)であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の肺炎症状が現れる。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
感染拡大を防ぐには、ワクチン接種、マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避など「新しい生活様式」の実践、感染者の早期探知、隔離、接触者調査が重要である。

感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
>>詳細はこちら
新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年1月6日更新)