2020年02月07日

2020年 第5週(1月27日~2月2日)

【定点把握感染症】
「インフルエンザ 減少するも注意報超え続く」

第5週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,155例であり、前週比6.6%増であった。
定点あたり報告 数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、伝染性紅斑、水痘の順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.74、3.16、0.49、0.41、0.31、0.31であった。
感染性胃腸炎は前週比3%増の1,131例で、南河内8.94、中河内7.05、泉州6.60、大阪市北部6.43、三島5.82 である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比19%増の623例で、南河内4.75、堺市4.74、北河内4.33であった。
RSウイルス感染症は前週比4%増の97例で、大阪市西部1.00、泉州0.85、南河内0.75である。
咽頭結膜熱は前週比29%増の81例で、三島0.71、中河内0.55、大阪市南部0.50であった。
伝染性紅斑は前週比7%減の62例で、南河内0.88、大阪市東部0.67、泉州0.40である。
水痘は前週比5%減の62例で、大阪市西部1.00、三島0.53、大阪市北部0.50であった。
インフルエンザは20%減の5,065例で、定点あたり報告数は16.88であった。
大阪市西部25.29、南河内22.13、中河 内19.40、泉州18.61、北河内17.95である。
府内全地域で注意報レベルの10を超えている。


【全数把握感染症】
「侵襲性肺炎球菌感染症」

侵襲性肺炎球菌感染症は、感染症法上、肺炎球菌 ( Streptococcus pneumoniae ) による感染症のうち、この菌が髄液又は血液等の無菌部位から検出された感染症の ことをいう。
髄膜炎、菌血症を伴う肺炎、敗血症などが特に問 題とされており、小児および高齢者を中心に患者報告がある。
抗菌薬が有効であるが、近年薬剤耐性菌も多く報告されている。
侵襲性肺炎球菌感染症の予防にはワクチンの接種が有効である。


【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和2年2月6日更新)