2022年07月22日

 2022年 第28週(7月11日~7月17日)

~感染症予防の基本~
咳エチケット、手洗いが重要

【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 過去最高の報告数」
 第28週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,453例であり、前週比6.8%増であった。
定点あたり報告数の第1位はRSウイルス感染症で以下、感染性胃腸炎、手足口病、咽頭結膜熱、突発性発しんの順で、定点あたり報告数はそれぞれ6.49、4.26、0.48、0.38、0.33である。
 RSウイルス感染症は前週比50%増の1,272例で、大阪市北部16.14、大阪市西部10.60、豊能6.65、北河内6.52、泉州6.45であり、統計を開始して以降最も多かった2021年のピーク(第21週)の報告数を上回った。
 感染性胃腸炎は18%減の834例で、南河内9.63、中河内6.75、三島5.71である。
 手足口病は10%減の95例で、大阪市北部1.00、三島0.76、堺市0.74であった。
 咽頭結膜熱は28%減の74例で、泉州0.75、三島0.41、大阪市西部0.40である。
 インフルエンザは341%増の75例で、10歳から29歳までで全体の53%を占めていた。
定点あたり報告数は0.25で、中河内0.71、泉州0.45、大阪市南部0.33である。 来週以降の動向を注視する必要がある。

~新型コロナウイルス感染症~
基本的な予防の徹底を(マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避)

【全数把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症」
 第28週の新型コロナウイルス感染症の週あたり新規陽性者報告数は65,777名であり、前週より117%増加した。
大阪モデルは、7月11日に警戒解除(緑)から警戒(黄信号)になった。
新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は飛沫・エアロゾル・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1〜14日であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の肺炎症状が現れる。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
感染拡大を防ぐには、ワクチン接種、マスク着用、身体的距離の確保、手洗いの徹底、密閉・密集・密接の回避など「新しい生活様式」の実践、感染者の早期探知、隔離、接触者調査が重要である。

新型コロナウイルス(COVID-19)関連情報(国立感染症研究所)
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新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について(大阪健康安全基盤研究所)
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新型コロナウイルス感染症関連特設サイト(大阪府)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年7月21日更新)