2019年04月12日

平成31年第14週(4月1日~4月7日)

【定点把握感染症】
「インフルエンザ 減少続く」
第14週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,079例であり、前週比5.8%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、伝染性紅斑、咽頭結膜熱・手足口病の順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.33、1.85、1.01、0.52、0.43・0.43であった。
感染性胃腸炎は前週比3%減の1,061例で、南河内8.63、中河内7.65、大阪市西部7.60、大阪市南部5.83、北河内5.74である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比14%減の369例で、南河内3.38、北河内2.63、中河内2.25であった。
RSウイルス感染症は前週比12%減の201例で、大阪市西部2.20、大阪市南部1.56、北河内1.52である。
伝染性紅斑は前週比3%増の103例で、中河内1.35、大阪市北部0.71、大阪市南部0.61であった。
咽頭結膜熱は前週比9%減の85例で、中河内0.90、北河内0.85、泉州0.76である。
手足口病は前週比5%増の85例で、北河内1.41、中河内0.85、大阪市南部0.67である。
インフルエンザは18%減の285例で、定点あたり報告数は0.94と1.00を下回った。北河内1.71、大阪市北部1.65、泉州0.97、堺市0.90、大阪市西部0.87である。

【全数把握感染症】
「梅毒」
国内の梅毒の感染者は、2010年より増加傾向にある。
大阪府における2018年の感染者数は、1100例を超え、前年比1.4倍を上回った。
感染症法が施行された1999年以降、最も多く報告されている。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成31年4月11日更新)