2019年09月13日
令和元年第36週(9月2日~9月8)
【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 さらに増加」
第36週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,787例であり、前週比12.2%増であった。
定点 あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、手足口病、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナの順で、定点あたりの報告数はそれぞれ3.86、3.58、1.57、1.41、1.26であった。
感染性胃腸炎は前週比4%減の756例で、南河内7.31、中河内4.70、三島4.41、豊能4.14、北河内3.85である。
RSウイルス感染症は前週比50%増の701例で、大阪市西部6.22、大阪市北部5.92、堺市5.11、南河内4.81、大阪市東部4.27であった。
手足口病は前週比8%増の308例で、南河内3.75、大阪市北部2.23、三島1.77である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比6%減の276例で、南河内2.88、大阪市南部2.11、北河内1.82であった。
ヘルパンギーナは前週比30%増の246例で、南河内2.25、大阪市北部2.23、中河内1.85である。
【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年9月12日更新)