2024年01月26日

2024(令和6)年 第3週
(1月15日~1月21日)

~インフルエンザ~
咳エチケット、手洗い、マスクの着用が重要

【定点把握感染症】
「インフルエンザ 増加続く」
 第3週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,470例であり、前週比39.5%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、手足口病、流行性角結膜炎の順で、定点あたり報告数はそれぞれ7.25、3.63、0.60、0.42、0.38である。
 感染性胃腸炎は前週比56%増の1,428例で、南河内12.56、大阪市北部8.86、堺市8.26、中河内8.05、大阪市南部7.78であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は40%増の715例で、大阪市南部5.61、北河内4.44、大阪市西部4.30である。
 咽頭結膜熱は33%減の118例で、南河内1.06、北河内1.00、堺市0.68であった。
 手足口病は71%増の82例で、南河内0.88、中河内0.75、泉州0.67である。
 流行性角結膜炎は17%減の20例で、泉州1.00、中河内0.80、北河内・大阪市西部・大阪市東部0.50であった。

 インフルエンザは59%増の5,884例で、定点あたり報告数は19.23である。
南河内29.83、泉州28.09、堺市25.59、大阪市西部21.73、大阪市北部21.40であった。
年齢分布では、14歳以下が全体の74%を占めており、昨週の割合59%からさらに高率となっている。
先週に引き続き、B型が検出されている。
 新型コロナウイルス感染症は29%増の2,436例で、定点あたり報告数は7.96と10週連続して増加していた。
堺市11.24、南河内10.00、泉州9.29、北河内8.05、大阪市北部7.65である。
2024年第1週以降、入院サーベイランスにおける基幹定点医療機関からの報告数は324名で、そのうち70歳以上が69%を占めている。

~侵襲性肺炎球菌感染症~
大阪府では、コロナ禍前の2019年までは毎年250例以上の報告がありました

【全数把握感染症】
「侵襲性髄膜炎菌感染症」
 侵襲性肺炎球菌感染症は、感染症法上、肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae) による感染症のうち、この菌が髄液又は血液等の無菌部位から検出された感染症のことをいう。
髄膜炎、菌血症を伴う肺炎、敗血症などが特に問題とされており、小児および高齢者を中心に患者報告がある。
抗菌薬が有効であるが、薬剤耐性菌も多く報告されている。
侵襲性肺炎球菌感染症の予防にはワクチンの接種が有効である。
小児および高齢者への定期接種が実施されており、また、64歳以下で肺炎球菌による重症化の危険性が高い人への接種が重要である。

肺炎球菌感染症(高齢者)(厚生労働省)
侵襲性肺炎球菌感染症とは(国立感染症研究所)

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和6年1月25日更新)