2022年07月15日
2022年 第27週(7月4日~7月10日)
~感染症予防の基本~
咳エチケット、手洗いが重要
【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 増加継続」
第27週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,297例であり、前週比21.6%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、手足口病、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.22、4.33、0.54、0.53、0.53である。
感染性胃腸炎は前週より2例増加の1,023例で、南河内9.94、中河内7.85、三島6.29、泉州5.35、北河内5.04であった。
RSウイルス感染症は62%増の848例で、大阪市北部9.14、大阪市西部7.00、豊能5.78である。
手足口病は80%増の106例で、大阪市北部1.21、大阪市南部1.17、大阪市東部1.00であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は82%増の104例で、中河内1.35、大阪市西部1.20、北河内0.64である。
咽頭結膜熱は16%減の103例で、大阪市南部1.28、泉州0.65、大阪市北部0.64であった。
RSウイルス感染症は全ブロックでの増加が続いており、今後の動向には注意が必要である。
今週、インフルエンザが府内で17例報告があった。
~腸管出血性大腸菌感染症~
食肉・食材の十分な加熱処理、調理器具の十分な洗浄や手洗いの励行などにより、食中毒や感染拡大の予防を徹底することが重要です
【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。
有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。
初夏~初秋は腸管出血性大腸菌感染症の報告が増加することから、十分注意が必要です。
腸管出血性大腸菌はO157だけではありません(大阪健康安全基盤研究所)
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腸管出血性大腸菌感染症とは(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年7月14日更新)