2019年10月25日
令和元年第42週(10月14日~10月20日)
【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 減少」
第42週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,814例であり、前週比22.2%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、伝染性紅斑の順で、定点あたり報告数はそれぞれ3.05、2.37、1.52、0.75、0.43であった。
感染性胃腸炎は前週比10%減の597例で、南河内5.94、中河内4.65、大阪市北部3.46、泉州3.35、三島3.06である。
RSウイルス感染症は前週比34%減の464例で、大阪市北部5.00、南河内4.75、北河内3.11であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比16%減の298例で、南河内2.25、中河内2.05、北河内2.04である。
手足口病は前週比18%減の147例で、南河内1.63、三島1.35、大阪市南部1.22であった。
伝染性紅斑は前週比35%減の84例で、大阪市北部0.85、南河内0.81、堺市0.63である。
インフルエンザは8%増の70例で、定点あたり報告数は0.23であった。中河内0.39、南河内0.38、大阪市西部0.36、大阪市北部0.32、泉州0.27である。
【全数把握感染症】
「梅毒」
国内の梅毒の報告数は、2010年より増加傾向にある。
大阪府における2018年の報告数は、1100例を超え、前年比1.4倍を上回った。
感染症法が施行された1999年以降、最も多く報告されている。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年10月24日更新)