2019年09月06日
令和元年第35週(8月26日~9月1日)
【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 前週比91%増」
第35週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,485例であり、前週比28.9%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、ヘルパンギーナの順で、定点あたりの報告数はそれぞれ4.01、2.37、1.50、1.45、0.96であった。
感染性胃腸炎は前週比13%増の790例で、南河内6.75、北河内5.96、中河内4.80、大阪市南部3.78、泉州3.70である。
RSウイルス感染症は前週比91%増の467例で、大阪市北部6.00、大阪市東部3.47、大阪市西部3.20であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比46%増の295例で、南河内2.63、北河内2.15、堺市1.84 である。
手足口病は前週比31%増の285例で、南河内3.31、大阪市北部2.62、中河内2.05 であった。
ヘルパンギーナは前週比26%増の189例で、大阪市北部1.54、中河内1.50、北河内1.07 である。
【全数把握感染症】
「百日咳」
百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)による急性の気道感染症である。
潜伏期は通常5~10日で、かぜ様症状で始まり(カタル期)、百日咳特有の咳が出始める(痙咳期)。
新生児や乳児早期では、肺炎、脳症を合併することがある。
マクロライド系抗菌薬が有効であるが、近年、薬剤耐性菌も報告されている。
百日咳の予防には、ワクチン接種が有効であり、乳幼児期に計4回接種されている。
2018年1月1日に小児科定点把握感染症から全数把握感染症に変更され、成人の報告数の把握が進んでいる。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年9月5日更新)