2019年03月15日

平成31年第10週(3月4日~3月10日)

【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 増加」
第10週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,589例であり、前週比6.4%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、伝染性紅斑、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ7.06、2.95、1.13、0.42、0.36であった。
感染性胃腸炎は前週比7%増の1,405例で、泉州13.14、南河内9.75、北河内7.22、中河内6.85、大阪市西部6.70である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比7%増の586例で、南河内5.38、堺市4.42、北河内3.44、大阪市西部3.40、中河内3.30であった。
RSウイルス感染症は前週比14%増の225例で、北河内1.96、大阪市西部1.90、大阪市北部1.79、中河内1.25、泉州1.24である。
伝染性紅斑は前週比3%減の83例で、中河内0.90、豊能0.59、三島・大阪市東部0.47である。
咽頭結膜熱は前週比25%減の71例で、中河内1.25、泉州0.52、堺市0.47であった。
インフルエンザは30%減の964例で、定点あたり報告数は3.18であった。南河内5.42、大阪市西部5.00、北河内3.41、豊能3.03となり、全てのブロックで減少が続いている。

【全数把握感染症】
「百日咳」
百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)による急性の気道感染症である。
潜伏期は通常5~10日で、かぜ様症状で始まり(カタル期)、百日咳特有の咳が出始める(痙咳期)。
新生児や乳児早期では、肺炎、脳症を合併することがある。
マクロライド系抗菌薬が有効であるが、近年、薬剤耐性菌も報告されている。
百日咳の予防には、ワクチン接種が有効であり、乳幼児期に計4回接種されている。
2018年1月1日に小児科定点把握感染症から全数把握感染症に変更された。
国内では乳幼児以外の報告数が増加している。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成31年3月14日更新)