2020年07月31日
2020年 第30週(7月20日~7月26日)
~感染症予防の基本~ 手洗い、感染者との密な接触を避けることが重要
【定点把握感染症】
「夏型感染症(咽頭結膜熱、ヘルパンギーナ) 今後の動向に注意」
第30週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は599例であり、前週比21.6%減であった。
昨年同時期と比べて80.7%減(2019年 第30週 3,111例)と少ない状況である。
第30週の報告の解釈には、連休による診療実日数と受診者の減少を考慮する必要がある。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、突発性発しん、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、ヘルパンギーナの順で、定点あたり報告数はそれぞれ1.60、0.46、0.39、0.15、0.15であった。
感染性胃腸炎は前週比25%減の314例で、泉州・中河内2.45、大阪市南部1.94、大阪市西部1.60、北河内・南河内・大阪市北部1.50である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比38%減の76例で、中河内0.80、北河内0.62、南河内0.50である。
咽頭結膜熱は前週比増減なしの30例で、南河内0.31、大阪市南部0.28、三島0.24であった。
ヘルパンギーナは前週比6%減の29例で、泉州0.65、南河内0.25、大阪市北部・豊能0.14である。
~新型コロナウイルス感染症~ 基本的な予防(手洗いや咳エチケットなど)の徹底を
【全数把握感染症】
「新型コロナウイルス感染症」
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、 2019年12月、中華人民共和国湖北省武漢市において確認された。
世界保健機関(WHO)は、2020年1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」、3月11日に「世界的大流行(パンデミック)」を宣言した。
日本では、2月1日に指定・検疫感染症に指定された。
6月中旬以降、報告数が増加し、大阪モデルのモニタリング指標を超えたため、7月12日、警戒信号(黄色)が点灯した。
これまでの知見より、 主な感染経路は飛沫・接触感染である。
臨床的な特徴として、潜伏期間は1~14日(通常 5~6日)であり、その後、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感等の感冒様症状が1週間前後持続することが多い。
一部のものは、呼吸困難等の症状が現れ、肺炎を呈する。
発病者の多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患等を有する者は重症化する可能性がある。
感染拡大を防ぐには、手洗い、咳エチケット、3密(密閉、密集、密接)の回避など「新しい生活様式」の実践、感染者の早期探知、封じ込めが重要である。
感染症疫学センターはこちらへ(外部リンク)
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新型コロナウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和2年7月30日更新)