2023年12月22日

2023(令和5)年 第50週
(12月11日~12月17日)

~A群溶血性レンサ球菌咽頭炎~
咳エチケット、手洗いが重要

【定点把握感染症】
「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 増加続く」
 第50週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,919例であり、前週比6.1%増であった。
定点あたり報告数の第1位はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で以下、感染性胃腸炎、咽頭結膜熱、手足口病、流行性角結膜炎の順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.51、5.50、2.44、0.66、0.54である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比10%増の1,085例で、大阪市西部7.40、北河内7.24、泉州6.62、大阪市南部5.67、南河内5.63であった。
 感染性胃腸炎は5%増の1,083例で、南河内9.63、大阪市北部7.43、中河内6.85である。
 咽頭結膜熱は5%減の480例で、北河内4.48、中河内3.60、南河内2.81であった。
 手足口病は40%増の130例で、堺市1.32、南河内0.88、泉州0.86である。
 流行性角結膜炎は18%減の28例で、南河内1.25、北河内・中河内・大阪市東部1.00であった。

 インフルエンザは11%減の6,035例で、定点あたり報告数は19.72である。
南河内25.33、堺市24.55、大阪市北部22.65、中河内22.29、北河内21.68であった。
 新型コロナウイルス感染症は10%増の763例で、定点あたり報告数は2.49である。
堺市・大阪市東部3.00、南河内2.71、北河内・泉州2.68であった。
第46週以降増加が続いている。

~梅毒~
大阪府および全国の累計報告数は現行の集計方法で過去最高であった昨年の年間報告数を超えた

【全数把握感染症】
「梅毒」
 全国の梅毒の年間報告数は2022年は13,221例であったが、2023年は昨年の年間報告数を超えた。
大阪府においても、2022年は1,823例で現行の集計方法で過去最高の年間報告数であったが、2023年は第48週時点で昨年の年間報告数を超えた。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。

梅毒(大阪府感染症情報センター)
梅毒とは(国立感染症研究所)

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年12月21日更新)