2022年06月10日

 2022年 第22週(5月30日~6月5日)

~感染症予防の基本~
  感染症予防の基本~ 咳エチケット、手洗いが重要

【定点把握感染症】
「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 増加」
 第22週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,458例であり、前週比7.0%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、突発性発しん、RSウイルス感染症の順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.27、0.54、0.50、0.44、0.43である。
 感染性胃腸炎は前週比5%増の1,028例で、南河内8.88、泉州6.40、中河内6.15、三島5.56、大阪市北部5.21であった。
 咽頭結膜熱は17%減の106例で、大阪市南部1.50、中河内0.95、泉州0.75である。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は63%増の98例で、中河内・大阪市西部0.90、泉州0.75であった。
 RSウイルス感染症は17%増の83例で、大阪市北部1.07、大阪市西部0.70、南河内0.69である。

~腸管出血性大腸菌感染症~
食肉・食材の十分な加熱処理、調理器具の十分な洗浄や手洗いの励行などにより、食中毒や感染拡大の予防を徹底することが重要です

【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
 腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。
 初夏~初秋は腸管出血性大腸菌感染症の報告が増加することから、十分注意が必要です。

腸管出血性大腸菌はO157だけではありません(大阪健康安全基盤研究所)
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腸管出血性大腸菌感染症とは(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年6月9日更新)