2023年04月14日
2023(令和5)年 第14週
(4月3日~4月9日)
~A群溶血性レンサ球菌咽頭炎~
手洗い、うがいが重要
【定点把握感染症】
「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 今後の動向に注意」
第14週の小児科定点疾患・眼科定点疾患の報告数の総計は1,356例であり、前週比10.5%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、突発性発しんの順で、定点あたり報告数はそれぞれ4.44、1.18、0.63、0.28、0.22である。
感染性胃腸炎は前週比11%増の865例で、南河内7.88、泉州5.65、中河内5.10、大阪市西部4.80、三島4.53であった。
RSウイルス感染症は5%増の231例で、大阪市北部3.29、北河内1.52、大阪市西部1.50である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は11%増の123例で、中河内1.00、大阪市南部0.94、北河内0.88であった。
咽頭結膜熱は57%増の55例で、大阪市北部0.50、堺市・南河内0.44である。
インフルエンザは32%減の342例で、定点あたり報告数は1.15であった。南河内2.67、大阪市北部1.65、豊能1.63、大阪市南部1.12、堺市1.07である。
~麻しん~
ワクチンで予防可能な感染症です。
【全数把握感染症】
「麻しん」
麻しん(はしか)は麻しんウイルスによって引き起こされる発熱を伴う発しん性疾患で、感染すると高熱と結膜炎などの症状と、全身性の発しんが出現する。
潜伏期間は1-2週間である。
強い感染力(一人の患者が12~18人に感染伝播)のため、麻しん発生時には早期の診断と感染拡大に対する措置が重要となる。
2015年3月、日本は麻しん排除国に認定されている。
症状(発熱、せき、鼻水、眼球結膜の充血、発しん等)があり、1)1か月以内に麻しん患者と接触していた場合、2)麻しん流行国(主にアジア及びアフリカ諸国)に最近の旅行歴がある場合、麻しんを疑い、感染拡大を防止するため、医療機関を早期に受診する。
受診に際し、医療機関に事前連絡し、麻しん疑いを伝え、指示に従うことが重要である。
麻しんはワクチン(1歳以上で2回)で予防可能な感染症であり、接種の徹底が予防や感染拡大の防止に重要である。
国際的な人の往来再開に際し、今後の動向を注視する必要がある。
麻しん(はしか)について
麻疹とは(国立感染症研究所)
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年4月13日更新)