2019年04月05日

平成31年第13週(3月25日~3月31日)

【定点把握感染症】
「感染性胃腸炎 減少」
第13週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,206例であり、前週比4.9%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、伝染性紅斑、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.51、2.15、1.15、0.50、0.47であった。
感染性胃腸炎は前週比10%減の1,096例で、南河内8.81、泉州7.67、大阪市西部6.50、大阪市南部6.44、北河内5.70である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比7%減の428例で、南河内4.13、北河内・堺市2.74、中河内2.60、大阪市南部2.50であった。
RSウイルス感染症は前週比8%減の228例で、大阪市北部2.43、北河内1.82、大阪市西部1.60、南河内1.38、泉州1.24である。
伝染性紅斑は前週比1%減の100例で、豊能1.00、中河内0.85、北河内0.63であった。
咽頭結膜熱は前週と同数の93例で、北河内0.89、泉州0.86、中河内0.65である。
インフルエンザは31%減の346例で、定点あたり報告数は1.14であった。南河内2.17、豊能1.41、泉州1.24、中河内1.19、堺市1.17である。

【全数把握感染症】
「麻しん」
麻しん(はしか)は麻しんウイルスによって引き起こされる発熱を伴う発しん性疾患で、感染すると高熱と結膜炎などの症状と、全身性の発しんが出現する。潜伏期間は1-2週間である。
強い感染力(一人の患者が12~18人に感染伝播)のため、麻しん発生時には早期の診断と感染拡大に対する措置が重要となる。
2015年3月、日本は麻しん排除国に認定されている。しかし、現在でもアジア、アフリカやヨーロッパ諸国で麻しんが流行している。
症状(発熱、せき、鼻水、眼球結膜の充血、発しん等)があり、1)1か月以内に麻しん患者と接触していた場合、2)麻しん流行国(主にアジア及びアフリカ諸国)に最近の旅行歴がある場合、麻しんを疑い、感染拡大を防止するため、医療機関を早期に受診する。
受診に際し、医療機関に事前連絡し、麻しん疑いを伝え、指示に従うことが重要である。
麻しんはワクチン(1歳以上で2回)で予防可能な感染症であり、接種の徹底が予防や感染拡大の防止に重要である。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成31年4月4日更新)