2018年10月12日

平成30年 第40週(10月1日~10月7日)

【定点把握感染症】
「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 増加」
第 40 週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は 2,103 例であり、前週比 6.6%増であった。定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RS ウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ、手足口病の順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 3.0、2.4、1.7、0.9、0.9 である。
感染性胃腸炎は 4%増の 596 例で、南河内・中河内 4.1、北河内 3.9、豊能 3.4、泉州 3.0 であった。
RS ウイルス感染症は前週比 4%減の 483 例で、南河内 5.5、大阪市北部 4.4、大阪市西部 3.2、中河内・北河内・泉州・堺市 2.5 であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 14%増の 346 例で、堺市 2.8、南河内 2.6、中河内 2.5 であった。
ヘルパンギーナは 1%増の 181 例で、南河内 2.4、大阪市西部 1.8、北河内 1.4 であった。
手足口病は 27%増の 180 例であり、大阪市西部 1.7、泉州 1.5、北河内 1.4 であった。

【全数把握感染症】
「梅 毒」
国内の梅毒の感染者は、2010 年より増加傾向にある。
大阪府における 2018 年の感染者数は、800 例を超え、前年比 1.4 倍を上回った。
感染症法が施行された 1999年以降、最も多く報告されている。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成30年10月11日更新)