2018年07月13日

平成30年 第27週(7月2日~7月8日)

【定点把握感染症】
「RS ウイルス感染症 流行の兆」
第27週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は前週比3.2%減の 2,392例であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、ヘルパンギーナ、流行性角結膜炎で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 5.0、2.5、1.0、1.0、0.7 であった。
感染性胃腸炎は前週比 6%減の 984 例で、南河内 10.6、泉州 6.4、中河内 6.0、北河内 5.5 である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 13%減の 502 例で、南河内・堺市 3.4、中河内・豊能 2.9 であった。
手足口病は 30%増の 201 例で、泉州 3.2、北河内 1.9 である。
ヘルパンギーナは 25%増の 189 例で、大阪市北部 2.1、北河内 2.0、豊能 1.7 であった。
流行性角結膜炎は 124%増の 38 例で、大阪市南部 2.8 が目立つ。
RS ウイルス感染症が、5 週連続して増加している。
昨年よりもさらに立ち上がりが早く、今後の動向が注目される。

【全数把握感染症】
「レジオネラ症

レ ジ オ ネ ラ 症 は 、 レ ジ オ ネ ラ ・ ニ ュ ー モ フ ィ ラ(Legionella pneumophila)を代表とするレジオネラ属菌による細菌感染症である。
土壌や水環境に、普遍的に存在する菌である。
人工環境(噴水等の水景施設、ビル屋上に立つ冷却塔、ジャグジー、加湿器等)や循環水を利用した風呂から発生したレジオネラ属菌を含むエアロゾルを吸入することで感染する。ヒト-ヒト感染はない。
健常者も罹患するが、細胞性免疫機能が低下している、乳幼児、高齢者など、喫煙者、大酒家は重篤化する可能性が高い。

【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成30年7月12日更新)