2019年02月22日
平成31年第7週(2月11日~2月17日)
【定点把握感染症】
「インフルエンザ 3週連続減少」
第7週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は2,011例であり、前週比8.3%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、流行性角結膜炎の順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.92、1.78、0.79、0.43、0.35であった。
感染性胃腸炎は前週比7%減の1,177例で、南河内10.06、大阪市西部8.10、中河内8.00、大阪市北部7.29、泉州7.19である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比23%減の354例で、南河内2.88、中河内2.25、堺市2.16であった。
RSウイルス感染症は前週比16%増の158例で、北河内1.59、南河内1.13、大阪市北部1.07である。
咽頭結膜熱は前週比1%減の85例で、中河内0.75、北河内0.67、三島0.59であった。
流行性角結膜炎は前週比157%増の18例で、南河内1.00、豊能0.80、中河内0.60である。
インフルエンザは56%減の2,803例で、定点あたり報告数は9.28であり、警報レベル終息基準値(10.00)を下回った。
大阪市西部15.73、大阪市北部14.55、南河内14.33、堺市12.21の4ブロックで10.00を超えている。
AH3亜型の検出が増えている。
【全数把握感染症】
「麻しん」
麻しん(はしか)は麻しんウイルスによって引き起こされる発熱を伴う発しん性疾患で、感染すると高熱と結膜炎などの症状と、全身性の発しんが出現する。
潜伏期間は1-2週間である。強い感染力(一人の患者が12~18人に感染伝播)のため、麻しん発生時には早期の診断と感染拡大に対する措置が重要となる。
2015年3月、日本は麻しん排除国に認定されている。
しかし、現在でもアジア、アフリカやヨーロッパ諸国で麻しんが流行している。
症状(発熱、せき、鼻水、眼球結膜の充血、発しん等)があり、1)1か月以内に麻しん患者と接触していた場合、2)麻しん流行国(主にアジア及びアフリカ諸国)に最近の旅行歴がある場合、麻しんを疑い、感染拡大を防止するため、医療機関を早期に受診する。
受診に際し、医療機関に事前連絡し、麻しん疑いを伝え、指示に従うことが重要である。
麻しんはワクチン(1歳以上で2回)で予防可能な感染症であり、接種の徹底が予防や感染拡大の防止に重要である。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成31年2月21日更新)