2019年08月30日
令和元年第34週(8月19日~8月25日)
【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 引き続き注意を」
第34週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は1,928例であり、前週比62.7%増(お盆休み前の第32週比27.0%減、以下同じ)であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、RSウイルス感染症、手足口病、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナの順で、定点あたりの報告数はそれぞれ3.54、1.24、1.10、1.03、0.76であった。
感染性胃腸炎は前週比113%増(第32週比11%減)の698例で、南河内6.13、中河内4.45、三島4.41、泉州 4.25、豊能4.00である。
RSウイルス感染症は前週比18%増(同21%減)の244例で、大阪市北部2.31、南河内2.25、大阪市西部2.00 であった。
手足口病は前週比13%増(同53%減)の217例で、大阪市北部1.92、南河内1.88、中河内1.55 である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週比62%増(同38%減)の202例で、南河内1.94、泉州1.55、中河内1.30 であった。
ヘルパンギーナは前週比30%増(同48%減)の150例で、中河内1.45、南河内1.25、大阪市北部1.00である。
【全数把握感染症】
「梅毒」
国内の梅毒の報告数は、2010年より増加傾向にある。
大阪府における2018年の報告数は、1,100例を超え、前年比1.4倍を上回った。
感染症法が施行された1999年以降、最も多く報告されている。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和元年8月29日更新)