2022年12月02日
2022年 第47週(11月21日~11月27日)
~インフルエンザ~
咳エチケット、手洗い、マスクの着用が重要
【定点把握感染症】
「インフルエンザ ほぼ横ばい」
第47週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は1,067例であり、前週比1.7%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、手足口病、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナ、突発性発しんの順で、定点あたり報告数はそれぞれ2.99、0.87、0.45、0.37、0.24である。
感染性胃腸炎は前週比3%増の587例で、大阪市南部4.89、大阪市西部4.10、堺市3.79、南河内3.69、中河内3.20であった。
手足口病は10%減の170例で、中河内1.55、南河内1.38、堺市1.37である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は7%増の89例で、中河内1.75、大阪市南部1.33、大阪市西部0.70であった。
ヘルパンギーナは15%減の72例で、大阪市南部0.72、泉州0.63、大阪市東部0.53である。
インフルエンザは4%減の148例で、定点あたり報告数は0.49であった。大阪市北部1.55、堺市0.69、北河内0.68である。
~腸管出血性大腸菌感染症~
食肉・食材の十分な加熱処理、調理器具の十分な洗浄や手洗いの励行などにより、食中毒や感染拡大の予防を徹底することが重要です
【全数把握感染症】
「腸管出血性大腸菌感染症」
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、代表的なものはO(オー)157、O26、O111がある。
汚染飲食物を介する経口感染がほとんどで、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こす場合がある。
3-5日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う頻回の水様便の後に、血便となる(出血性大腸炎)。
発熱は軽度で、多くは37℃台である。
有症者の6-7%では、発症数日後から2週間以内に、重症の溶血性尿毒症症候群を発症する。
初夏~初秋は腸管出血性大腸菌感染症の報告が増加することから、十分注意が必要です。
腸管出血性大腸菌(大阪健康安全基盤研究所)
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腸管出血性大腸菌感染症とは(国立感染症研究所)
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【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和4年12月1日更新)