2018年11月16日
平成30年 第45週(11月5日~11月11日)
【定点把握感染症】
「感染性胃腸炎 さらに増加」
第 45 週の小児科定点疾患、眼科定点疾患の報告数の総計は 2,152 例であり、前週比 16.8%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎、咽頭結膜熱、RS ウイルス感染症の順で、定点あたり報告数はそれぞれ 5.2、2.5、0.8、0.6、0.5 であった。
感染性胃腸炎は前週比 26%増の 1,042 例で、南河内 8.8、中河内 7.9、北河内 6.7、大阪市北部 6.5 である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は 41%増の 492 例で、南河内 4.9、堺市 3.6、泉州 3.1、大阪市西部 2.6 であった。
流行性角結膜炎は前週比 54%増の 40 例で、大阪市南部 2.3、中河内 1.6、大阪市西部 1.5 である。
咽頭結膜熱は 17%増の 126 例で、北河内 1.3、大阪市北部 1.0、大阪市西部 0.8 であった。
RS ウイルス感染症は 31%減の 107 例で、大阪市北部・中河内 1.1、泉州 0.7 である。
また、インフルエンザは 72%増の 182 例、定点あたり報告数は 0.6 となり、堺市 1.4、大阪市北部 1.0、中河内0.9 であった。
【全数把握感染症】
「梅 毒」
国内の梅毒の感染者は、2010 年より増加傾向にある。
大阪府における 2018 年の感染者数は、1000 例を超え、前年比 1.4 倍を上回った。感染症法が施行された 1999年以降、最も多く報告されている。
梅毒は、性行為・オーラルセックスにより、生殖器、口、肛門の皮膚や粘膜の微細な傷口から菌が体内に侵入し感染する。
また、妊娠時に胎児が胎盤を介して感染し、「先天梅毒」になることがある。
梅毒は、適切な抗菌薬の投与で治癒が期待できる。
【大阪府感染症情報センターより参照】
(平成30年11月15日更新)